辞書の選び方
なんと言っても一番大変なのが単語を覚えることでしょう。単語カードを使ったり、頻出単語集で覚えたりと様々な手段があります。
こうやって覚えるのは試験のために良かったとしてもなかなか身につかないと感じる人も多いでしょう。
自然に覚えるには、比較的優しい多くの文章を読んでここに出てくる単語を調べながら読んでいく。出てきた単語をすぐに覚えようとしなくても、何度も出てくるので、いつの間にか、そういった良く出てくる単語は覚えてしまう事が多いのです。
この方法ですと、回り道になりますが、単語の使い方なども自然に分かってきて、単語そのものだけを覚えるよりも合理的です。
重要なのが辞書。最近は電子辞書が人気ですが、色々と選べますし、基本はやっぱり紙の辞書を使った方が良いと思います。
辞書の選び方も重要で、人それぞれ合う合わないがあるかもしれませんが、読解力で困っている場合は今使っている辞書を見直してみることも大切です。
英語ほど選べませんが、それでもフランス語にはいくつかの種類の辞書があります。
大きな辞書、または語彙数が多い辞書を使っている場合、上級者用であることが多いので、初心者には向かないことが多いです。大は小を兼ねるとは言いますが、使い分けが必要な時もあります。
初心者向けの比較的薄い辞書でも、元となる系列がある場合もあります。その場合、元となる辞書も見比べてみましょう。
単純に単語数を減らしただけの物、基本的なイディオムを追加している場合、解説などを拡充している場合、名前だけ借りていると思わせるくらい全く別物など様々な違いがあると思います。
単語の意味に関しても、こなれている場合とそうでない場合もあり、辞書によっては、なかなか文章の意味が取れない感じ物ものあります。
慣用句の説明には特に注意が必要です。初心者の場合、慣用句の表現が載っていないと分からなくなってしまう事が多くあります。また、用例が豊富なタイプでも本当に初歩的な物は省いてある辞書などもあります。
いくつかの辞書を使って同じ単語を調べてみるのも良いでしょう。訳語の随分違う物で、他の書き方で、すっと頭に入ってくる場合もあります。
試しに比べてみましょう。(単語は適当に選びました)
concerner
Jeunesse:関係がある
NPR:〜に関する、関係を持つ
Le Dico:〜に関する、関係がある
文章によりますが、Jeunesseで引いていたら、「に関する」という訳は出てきにくいでしょう。初心者のうちはスッと分かる訳語に出会うと助かることが多いでしょう。
concevoir
Jeunesse:1)思いつく2)理解する、分る 3)[感情・希望などを]抱く 4)[女性が子を]宿す、妊娠する
NPR:1)〜を考える 2)〜を思いつく、着想する、構想を抱く 3)〜を理解する、わかる 4)[感情などを]抱く、持つ 5)〜を受胎する、妊娠する、はらむ
Le Dico:1)理解する、分かる 2)考えつく、思いつく 3)思い描く、構想する 4)[感情などを]抱く 5)[子を]宿す
いくつかの訳語を出している場合は、どうでしょうか?やはり1から見ていくので、順序も重要だと思います。複数の辞書を見比べることによって、単語の意味の本質が垣間見れる気もします。
常に使う辞書が一つでも良いのですが、初めて出会う単語の時やなかなかしっくりこない時はいくつかの辞書を見比べてみるのはいかがでしょうか?
下記の辞書を参考にしました。用例など細かな情報は省いたので、上記の訳語の違いだけでは判断できません。ご自身で色々見て参考にしてください。
Jeunesse:1993/4発行、大修館、スタンダード系
NPR:Nouveau Petit Royal1996/1/10新版発行、1997年重版発行、旺文社、ロワイヤル系
Le Dico:1993/3/10第1刷発行1994/4/25第5刷発行、白水社
(英語では旺文社の辞書はイマイチですが、フランス語ではプチ・ロワイヤルが一番訳がこなれているように感じます。)
古い辞書は、最近の単語や使い方が載っていない場合もあり、10年前の物を使っているのでしたら、新しい物を選んで見てください。特に最近身近になったIT用語などは1990年代の辞書には載っていない場合が多いです。フランス語では特殊な書き方も多いのでわかりにくいことが多いです。
それでも、知らない単語が出てきたらどうすればいいでしょうか?
一つには、発音してみる。案外分かること事が多いです。
cédéromはCD-ROMの事ですが、1993発行、1997年に重版された辞書には載っていません。
もう一つは検索してみる。検索結果はフランス語かもしれませんが、読んでみると意味が分かったり画像が載っていて分かる場合もあります。
単語の発音が出来ない言葉は覚えられません。こういった意味で今標準の電子辞書に軍配が上がります。調べた単語は自分でも必ず発音してみましょう。

